環境庁が発表した、首都圏の一般廃棄物の広域移動の状況では、平成11年度に首都圏の都県において排出された一般廃棄物のうち最終処分されたものは、258万トンであり、そのうち約41万トン(15.9%)が都県外に搬出され、その約8割の33万トンが首都圏外に搬出されたとしている。
なお、平成11年度に、全国の市町村が民間業者等に最終処分を委託し都道府県外に搬出された量は、62万トンとなっており、首都圏における都県外搬出量はその約7割を占めている。
また、中間処理のために都県外に搬出された産業廃棄物の量は894万トンで、このうち約6割の523万トンが東京都から搬出された。ただしその約6割がれき類及び汚泥の2品目。
廃棄物の処理は、できる限りその排出地域に近いところで行われることが望ましいことから、環境省としては、廃棄物の減量化、リサイクルの推進等を図るとともに、首都圏における廃棄物の安定的な処理の促進に努めたいとしている。
|